文教委員会にて山車の維持・修理に関して質問

所属する文教委員会において、「山車まつりの山車の維持・修理費用に対する県の支援」について質問しました。

Q:山車の維持・修理費用に対する国及び県の補助制度にはどういうものがあるのか。

A:山車の保存修理等に対する国及び本県の補助制度は、有形民俗文化財としての山車の保存修理等と無形民俗文化財の祭礼行事の用具としての山車の保存修理等を対象としている。
山車または祭礼行事が国指定の場合は、国庫補助制度の対象となり、国が原則50パーセントを補助している。県の補助制度としては、文化財保存修理費補助金があり、県指定の場合は、3分の2以内の補助を行っている。また、国庫補助対象事業になった事業に対し、県が補助対象経費の10分の1以内の上乗せ補助を行っている。
その他に、国では「文化芸術振興費補助金」において、文化財としての指定の有無にかかわらず、地域の民俗芸能や伝統行事に用いる用具の修理・新調に対する補助を行っている。

Q:県の指定になっていなくても、他に何か山車や祭礼用具の修理を支援する仕組みはないか。

A:山車まつりの保存継承の課題の一つとして、山車そのものや祭礼用具の保存修理に必要な資金の確保があり、この課題への対応の方策として、あいち山車まつり日本一協議会において、昨年度、インターネットを通じて資金を広く募る「クラウドファンディング活用サポート事業」を立ち上げた。
会員である保存団体に意向を確認したところ、津島石採祭車保存会から太鼓の張替・撥の新調、すり鉦・撞木の新調について活用したいとの申し出があり、資金を募ったところ目標額30万円を大幅に超える120万円の資金を調達することができた。
この「クラウドファンディング活用サポート事業」を通じて資金調達の支援を行いたいと考えている。

Q:保存団体にとってこの事業を活用するメリットは何か。

A:クラウドファンディングは保存修理の対象となる事業に係る資金をインターネットを活用して募集することができるため、非常に利便性の高い資金調達の仕組みだと考えている。また、クラウドファンディングを実施するには運営業者との調整にかなり時間を要するため保存団体が独自に実施すると負担が大きいが、協議会事務局である県文化財保護室が窓口となることにより、保存団体の事務量が格段に軽減され、また、資金募集の掲載内容についても効果的なアドバイスを受けることができる。

Q:今年度も実施されるとのことだが、事業開始の時期はいつか。

A:昨年度は保存団体に対する希望照会は、10月末から約1か月間の期間を設けたが、山車の修理等に関する内容や見積額、返礼を決定するには、少し短かったのではないかと思っているので、今年度は、保存団体に対して8月末頃に照会、11月中旬締切の2か月半程度の期間を設ける予定である。インターネットによる募集開始は昨年度と同様に1月中旬から2月末までの期間で考えている。

Q:応募した保存団体に対して具体的にどのような支援を行うのか。

A:募集の掲載内容、資金を支援していただいた方への返礼、活動報告など、運営業者との調整を支援し、保存団体の事務負担を軽減したいと考えている。また、協議会の事業として、県において記者発表やホームページに掲載するなど広報をしっかりと行い、保存団体の資金調達を支援していきたい。

Q:あいち山車まつり日本一協議会に加入していない保存団体でも、クラウドファンディング活用サポート事業の支援は受けられるか。

A:クラウドファンディング活用サポート事業は協議会の保存団体を対象としているため、加入していない団体は利用することはできないが、昨年度、クラウドファンディングを実施したことにより、ある程度のノウハウが蓄積されたので、相談があれば助言等対応をさせていただきたいと考えている。また、本協議会は、県負担金、市町村会費などで運営しており保存団体から会費をいただいておらず、クラウドファンディングを活用する際には協議会のサポートが受けられるなど加入のメリットが大きいので、協議会への加入を促したいと思っている。

【要望】
山車まつりの保存・継承には、山車の維持・修理が欠かせないが、費用負担が多額なため、保存団体は苦慮している。文化財としての指定の有無にかかわらず、地域の宝である山車まつりの保存・継承のため、今後とも山車の維持・修理費用に対する支援の充実に努めていただきたい。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 辰矢

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。