日本維新の会が分党するという報道。
そもそも大阪維新の会が国政に打って出る時に、合流した石原さんの一派が抜けるのだと思う。所詮勢力拡大の合流だったのだと、今になって確信する。橋下さんの思い描く社会と、石原さんの思い描く社会が異なるのだろう。
最近、国政の政党はくっつき、離れを繰り返している。そもそも理想が違うからそのような所作を繰り返すのか。では自民党という党は本当に全員が同じ考えを持っているのか。
それも違うと思う。ただ、自民党という党は手法は違えど目指すべく理念を共にし、政策などはそれぞれの意見を集約し、導き出した「妥協点(互いに歩み寄って一致するところ)」を見出していくことにより、政党として59年の間、成立してきたのかもしれない。
正しいと思うことを実行するのが全てではない。正しいと思う事をいかに皆さんに理解してもらい、そして合意に達するのか。その過程で自分の思いと、他の思いをいかにすり合わせていけるか。それこそが政治なのではないかと思う。
橋下さんはとても素晴らしい観点から行政に物を申す。しかし独りよがりでは何もことは進まない。手法が革命のそれなのかもしれない。しかし現在の日本は革命に対して多数が賛同するほど、世界にくらべて社会が歪んでいないのかもしれない。
橋下さんはその素晴らしい理想を実現するためのに、努力という名の歩み寄りをすべき時が来たのではないかと思う。