人生の恩師

大学時代の恩師である石黒淳先生を訪ねてきました。
愛知学院大学文学部日本文化学科を卒業しているのですが、3年生より所属するゼミの先生が石黒先生でした。

当時の私は勉強をまったくといっていいほどせず、自由気ままな大学生でした。サークル活動に明けくれ、授業よりもバイトやサークルを優先するいわゆる落ちこぼれでした。そんな私でもゼミには所属しなければいけません。その時他の先生は「お前じゃついてこれないからダメ」と言われましたが、石黒先生だけは私を受け入れてくれました。

先生の専門はインド美術や仏教文化で、当時の私には何がなんだかさっぱりわかりませんでした。しかしスライドを使い色々な写真を見せてくれたりして、少し自分の中で世界が広がったような気がしました。今でもはっきり覚えている写真があります。

当時先生が見せてくれたものとは異なる写真ですが、インドの物乞いをする少年です。「インドには未だカースト制度が残っており、物乞いの子供は物乞いになる事しか出来ない。だったら一流の物乞いになるために、より哀れになるために、生まれてから足を切断するんだよ。」と先生は教えてくれました。

 

ダラダラと学生生活をおくっていた私には衝撃的な写真でした。ダラダラしていた自分が情けないというのも少しはありました。しかしそれ以上に世界は広い、自分の知らない事がいっぱいあるんだという好奇心も生まれました。卒業後に海外に行くことになるのですが、その時の写真がきっかけの一つになったのだと思います。

だから石黒先生は私にとっては人生の中での大切な恩師なのです。

食事の後、先生が大学も随分変ったからと学内を案内してくれました。その後、ゼミの授業があるので学生たちの前で一言話をしてくれとのことで、授業にもお伺いしてきました。

学生の皆さんには私の怠惰した学生生活、卒業後、現在と話をさせて頂きました。最後に「何かやりたい事が出来たら、必死で頑張らなければならない。だから今は大学生活を楽しんで下さい。」

無限の可能性がある学生の皆さんを少し羨ましく思ってしまいました。貴重な機会を下さった先生に感謝です。

ひとりの人との出会いで人生はまた一つ変っていきます。
一つ一つの出会いに感謝したいと思います。

 

愛知学院大学 石黒淳教授
http://www.flet.agu.ac.jp/japanese/teacher05.html

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 辰矢

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。