バンコク訪問②

⑤dentsuXタイランド(小池社長、清水デンツータイランド副社長)

広告を通じて、消費者との多様で高度なコミュニケーションを目指す 「dentsuX」を訪問しました。「X」はExperience (体験)を意味し、消費者とのエンゲージメントを高める企業支援を行っています。

タイにおける2017年の広告費は1,028憶タイバーツ(約3,526億円)、対前年7%の減少だったようですが、今後は年間1~5%増加予想です。媒体別でみると日本がテレビ30%、デジタル24%であるのに対して、タイはテレビ55%、デジタル12%という数字が出ているそうです。

近年のインターネット広告は急激に伸長し、約436億円規模となってきており、今後は15~20%前後のペースで増加していくとのことです。インターネットの対人口の普及率は82%。モバイルは人口の80%を普及し、スマートフォンを使ってネットに接続している層が圧倒的に多い傾向にあります。例えば1日にネットを使う時間は9時間38分(世界1位)、1日にスマートフォンを使う時間は4時間56分(世界1位)、1日にSNSに接続する時間は3時間10分(世界4位)と、タイは世界の中でも最もデジタル化されている国であるということです。

また人々が生活する様々な場所、場面において広告ビジネスが急増し、現在各領域に進出して総合メディアプラットフォームになっているとのこと。インタラクティブな広告、つまりパソコンの画面を見ながら対話するような形式で操作する広告が日本よりはるかに進んでいるそうです。

こういったタイの広告戦略を利用して、日本の自治体も様々な取組を行っているそうです。私もかつて千葉県の広告戦略をバンコク市内で見ましたが、その効果はてきめんだったと聞きました。政府の補助金を利用してタイのテレビ番組を作る自治体も多いようです。タイへのアプローチの仕方を学ぶことができました。

⑥Daishoタイランド(加藤社長、幅野部長代理)

東南アジアを中心に安全で美味しい日本の「食」を提供しているダイショーグループは、寿司や和食レストランなどに日本食材を提供する会社です。また自社で寿司のテイクアウトショップも13店舗ほど運営するなど、東南アジアの日本食業界においてなくてはならない存在となった企業であります。厳選した鮮度の高い食材を日本から直送して、現地での加工や流通まで一貫して自社グループで行っています。

また日本の自治体や経済界より声がかかり、タイをはじめ東南アジアにおいて各地の物産展を開催しているそうです。ただ、近年はタイ人の日本旅行ブームにより、日本で様々なものを仕入れてくる人が多くなり、物産展は低迷しているとのことであります。また農産物の検疫強化、加工食品の規制強化などにより、厳しい課題にも直面しているそうです。

一方で日本からヤマト運輸が本腰を入れて進出し、物流体制が強化でき、冷凍・冷蔵品の宅配がバンコク市内で行えるようになり、良い食材を幅広に提供できるようになってきたとのことです。日本食の普及にはこうした側面も大切だということを学びました。ちなみに愛知県の商品も多く、常滑市の商品は「盛田株式会社さんのたまりしょうゆ」を扱っているとお聞きしました。

⑦デンソータイランド(矢頭デンソーインターナショナル副社長、仲社長、早川副社長、水野副社長)

1972年にアセアン諸国の自動車生産拠点として設立され、現在はサムロン工場、ウェルグロー工場、バンパコン工場、そしてカンボジア工場で4,750人の従業員、1,149億円の売上があるデンソーの海外現地法人であります。

今回訪問したバンパコン工場は主に電機事業を行い、2,000人の従業員が働くアジアのマザー工場としての役割を担っています。近年の少子高齢化に対応すべく、人件費の圧縮、材料の現地調達、工場のコンパクト化、タイ人マネジメントによるカンボジアの活用、人材育成センターの運用という5手段により課題解決を目指します。

工場内も見学させていただきましたが、「KAIZEN」の文字を見ることができました。カンボジアとバンパコンによるテレビ電話での会議の様子もたまたま見ることができましたが、様々なことに対してとても挑戦的に取り組んでみえました。以前にトヨタ自動車のタイでの工場も見させてもらったことがありますが、働く現地の皆さんも、世界規模の会社に勤めているというプライドを、その姿から見ることができました。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 辰矢

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。