昨日は加納國雄愛知県観光局長をお招きし「愛知県の観光振興に向けて」というタイトルで講演をしていただきました。
とは書いたものの主催はセントレア以南の2市3町の市町議員によるものでした。
本年が観光元年と大村知事もおっしゃっていますが、全国的には急激に増える外国人観光客ですが、愛知は穏やかな増加にとどまっています。これまで観光に対する政策が少し弱かったのかもしれません。しかし加納局長の講演を聞いていて、観光政策に対する課題や今後の取組など、非常に的確にとらえられており、私が言うのもおこがましいですが、素晴らしいものでありました。
私自身も海外旅行が好きです。このブログでも時折海外のことを書きますが、私はツアー旅行というものは利用しません。自分の行きたいところに行けないし、何よりも通り一辺倒の名所・名跡を見るだけの観光だけで、その国の文化や実生活に近いものに触れることができないからです。
講演の中にもありましたが、外国の方も日本に来て一番良かったのは買い物でもなく、観光でもなく、日本人の家の中を見たことだと言っていたという例も挙げていただきました。(家の中の何に感動したかは忘れてしまいまそいた…)
観光振興計画を作ることは大切なことだと思います。しかし、日本人が見せたい、日本人の思う観光を中心とした計画の押し付けでは全く意味のないものになってしまいます。外国人観光客のニーズを的確にとらえ、それをもとに計画を練り上げていく。それこそが生きた計画であると思います。
この1か月ほどで愛知県は中部国際空港において1000人規模の訪日客に対するアンケート調査を実施し、ニーズや満足度などを把握し、観光戦略に生かすようです。
何かをする時にニーズも把握せずやってしまえば出来上がったものが全く無意味なものになってしまう可能性が大いにあります。この意識調査がいよいよ愛知の観光振興の第一歩であると、大きく期待するところであります。
よい勉強をさせていただきました。ありがとうございます。