決算審査中にふと…

決算特別委員会「一般会計」が終わりました。

昨年同様、10時間以上に及ぶ長い審査時間でした。時間をしっかり取り、良い審査が出来たのではないかと思います。

さて、その審査の中で毎回議論となる滞納金に関しての話です。
市税、固定資産税、国民健康保険、水道料、保育料などなど、さまざまな滞納金があり、その回収方法や滞納発生理由などについて毎度議論がなされます。現在は知多半島という規模で滞納整理機構という、回収を効率よくするための機関を作り、その回収業務に当たっており、従来よりも回収率が向上しています。

その中で全国的にも問題というか、マスコミがいつぞやこぞって取り上げた給食費の未収金もあります。今回もその件に関する質疑・応答がありました。

以前、何かのテレビ番組で見ました。とあるアフリカの貧しい子どもに関する番組でした。子どもたちは学校に通うことができ、楽しそうに勉強していました。そしてお昼の時間になるのですが、テレビが取材していた子にとって憂鬱な時間でした。子どもたちは給食費を払っている子、払っていない子に自然に分かれてしまいます。それは給食費を払っていない家の子どもには、給食は配られず、水だけを飲む事しかできないようでした。給食を食べている子を見ながら、寂しそうな目でテレビの取材に答えているその子を見たとき、何とも言えない、ただただ心が痛い思いをしました。

その番組の話だけではなく、今でも世界中にはそんな寂しい思いをしている子供たちがいます。

払わなければならないものを滞納することは決して許されることではありません。しかしながら払えない理由がある人がいるのも事実です。そしてそんな人たちにどうしたら税金を、受益負担金を収めてもらえるのか、そういった議論がこの委員会でなされているわけです。

私は格差というものはどうしても生まれてしまうものだと思っています。しかし人が平等であるならば、チャンスを平等に与えたらいい。そしてそのチャンスというのが教育だと思っています。経済的な理由でその教育に差があってはなりません。そして平等な教育が与えられているのが日本だと思っています。合間に食べる給食ももちろん平等でなければなりません。

給食費滞納の議論がなされている最中、なんだかんだ言って「全員が給食を食べられる日本は幸せだな」と、ふと思ってしまいました。だって誰一人「お金を払わないなら給食を出すな」とは言わなかったでしたから。

子どもたちは何も悪くはありません。もちろん滞納を何とも思わないような「逃げ得」が許されるわけではありません。どうやって徴収していくのかはもちろんしっかりと取り組む課題だと思っています。

最後に、世界中の子どもたちに食べ物で寂しいはしてほしくない、切に願っています。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。