新しい空の時代

羽田空港の新国際線旅客ターミナルが開業を迎えました。江戸の街並を再現した飲食店街などがあり、多くのお客さん、空港内にある様々な企業のスタッフ、国内外の報道と、多くの人たちで賑わっているようです。

今回から4本目の滑走路の運用も始まり、海外では17都市、国内で約50都市と連結し、24時間運営の国際拠点空港(ハブ空港)として新たな一歩を踏み出し、韓国、バンコク、シンガポールなどと競争することになります。ただ、日本の空港の着陸料が高いなど、他のハブ空港と競争するには多くの課題が残されています。

また近年では通常の運賃と比べて半額から5分の1の金額で運行している格安航空会社も日本の各空港に就航しています。なぜそれほど運賃が下げられるかというと、まず座席の幅などを狭くし、席の総数を増やしています。それから機内での食事や飲み物といった無料のサービスの廃止、到着後の清掃を外部委託ではなく客室乗務員が行なうなど、各社の様々な努力により成り立っているのです。こちらも多くはアジアの航空会社で、日本はまた一歩遅れをとっている状況です。

アジア諸国は航空会社と行政が連携して早くからこのような航空政策をとってきました。その結果多くの国がハブとして成功をおさめてきました。時代は新しい方向へどんどん進んでいるのです。日本も行政と航空会社、空港会社が連携し、しっかりとした航空政策のもとに発展してほしいと思います。今回の羽田空港は前原前国土交通大臣の肝いり政策の一つでありますので、何とか頑張って頂きたいと思います。

ここ愛知では空では中部国際空港(セントレア)。海では名古屋港があります。しかし現在の状況としては中部国際空港が真の国際空港になる為の2本目の滑走路も話が進んでいかないし、名古屋港も国際コンテナ戦略港湾の指定から外れるなど、厳しい状況となっています。

確かに今の時代、各地に等しく同じ物をつくるという考えは古い。国家戦略として、日本のどこにどんなものを作るのか。しっかりとしたビジョンで日本国の利益を求めていかなければならないと思います。それをふまえた上で、もの作り愛知にハブとなる空港や港が出来て欲しいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。