規格外野菜

いよいよ猛暑も去り、肌寒くなってきました。さすが食欲の秋、美味しい食材がたくさん食べられるのも秋の魅力の一つです。

今年は本当に暑い夏でした。以前にも書きましたが、野菜や果物などが多く影響を受け、いまだにスーパーなどでも高い値段がついているようです。

その様な中、一部のスーパーでは普段は市場に出回らないような「規格外野菜」が商品棚に陳列されだしたそうです。規格外とは、例えば曲がったものであり、ひびの入ったものであり、色の薄いものであり、小さいものであり、私たちが口にするにはなんら問題ないものばかりです。それが値段高騰のこの時期に安く買う事が出来ると言うことで、多くの人たちが規格外野菜を購入しているとのことです。

では普段はこの規格外野菜はどうなっているのでしょうか。

 

廃棄されています。

その量は総生産数の実に4割にも達するそうです。食料自給率が40%しかないこの日本で、ちょっと不恰好だからという理由で多くの野菜を廃棄している現実に矛盾を感じずにはいられません。

例えば同じスーパーに「見た目の綺麗な野菜」と「見た目の不恰好な野菜」がほんの数十円違いで売っていたとします。どちらが多く売れるでしょうか?多分綺麗なほうだと思います。様々な要素が合わさって、いまスーパーで普段買い物をする人たちは迷わずそう選ぶようになってしまっていると思います。この意識やそもそもの流通の仕組みを変えるということは、生半可な事ではないと思います。

昨今、この知多半島内でもJAあいち知多さんが農家の直売所としてげんきの郷やグリーンプラザを半島内に多く展開しています。実際に行ってみるとそこには不揃いの決して安くない野菜が多く並んでいますが、地元で取れた食材ということで、多くの人たちが買い求めています。

またインターネットなどでも「わけあり商品」としてだいぶ認知されて、他より安く買えるということで人気があるみたいです。

小さな一歩かもしれませんが、こうした食料の流れが大きな一歩となった時に、安心安全を手に入れるだけにとどまらず、日本の食料自給率の増加に繋がっていくのだと思います。

食料自給率51%になってほしいものです。
「半分以上は国内産」と言いたいです。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。