最高の連れ

少し時間が経ってしまいましたが、先日、タイに行ってきました。

アメリカにいた時に毎日一緒にいたタイ人の友人がいるのでタイには何度も来ていますし、その連れも何度か日本に来るという間柄です。
アメリカに着いて最初の授業の合間の休憩に、トレイで手を洗った連れが濡れたままの手で自分に握手を求めて来たのが出会いでありまして、それ以来、授業が終われば一緒に家で英語の勉強がてらドラゴンボールなんかを見たりして過ごしていました。
お互いヒドイ英語でしたが、彼とのコミュニケーションの中で多く勉強することが出来たと感謝しています。

あまり観光とかしないのですが、今回はどうしても行きたい所があり、彼といってきました。

カレン族、いわゆる首長族です。
タイ北部で暮らすカレン族は、ビルマでの戦乱から避難してきた人たちです。ですから多くのカレン族は現在ミャンマーに住んでいます。今回は避難してきたカレン族が民芸品などを売り生活している村への訪問です。

カレン族

避難してきた人たちを見せ物扱いするのはどうかという意見もありますが、実際に訪れた観光客が落とすお金で生活しているというのが事実であり、それに対して消費でもって支援するのは何も間違ってはいないと私は思っています。皆さんと連れを介して会話しましたが、非常に明るいですよ。子どもなんかは何処に行っても同じですし。

子どもは世界中どこでも無邪気でかわいい

観光らしいことはそれくらいで、あとはタイのリアルな若者たちと同じように過ごしていました。

とはいっても暮らしの格差というのは日本とは比較にならないくらいで、彼もそうですが、貿易会社経営の友人、複数飲食店や不動産経営をする友人、さらにはタイで相当大きな鉄鋼会社の息子なんかもいたりして、比較的裕福なやつらが多いので、すべての若者の暮らしを体験しているわけではありません。

そういった世の流れに敏感なやつらとの会話は非常に面白く、時にはアジア経済の今後の行方、時には同年代らしいおバカな話しなど、多岐に渡り交流を深めることが出来ました。

一つ感じたのは、シロモノ家電や携帯電話など、韓国に大きく水をあけられている事は日本でもよく聞きますが、最近では若者カルチャーも完全に負けてますね…
服にしろ、音楽にしろ、芸能にしろ。韓国人とタイ人で区別がつかない人もいました。

何かメチャ悔しかったですよ。

連れとも幾度となく今後のタイや日本のあり方について議論しましたが、「日本の若者はもっと海外に出たらいい」というのがお互い一致する意見です。

タクシン元首相の政策は富裕層を伸ばし、低所得者層の底上げを行った。最低賃金が上がった事により、連れのような中小企業にとっては大きな支払いを強いられる。だけど今後のタイの事を考え、連れは選挙ではタクシン派の応援をしているそう。
「賃金の支払いは楽ではないけど、トヨタなんかの大企業より多い賃金を払ってでもいい人材を確保、教育して、この成長真っ只中のタイで勝ち抜く」
そう話す連れを、20歳のときアメリカで一緒にドラゴンボールを見てた頃を思い出し、こいつ成長したなぁと思いました。自分も少しは成長したのだろうか…

海外に切磋琢磨できる連れがいることをありがたく思います。

本やインターネットで世界が身近に感じられるようになりましたが、やはり現場の生活空間に飛び込んで行くのが、一番手っ取り早いですね。

Don’t think. Feel!

左の2人は英語が話せず、コミュニケーションは笑顔とハイタッチと乾杯だけ(笑)

真ん中のメガネが10年来の連れ。左はその連れの貿易会社社長。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。