中部知多衛生組合視察

中部知多衛生組合で滋賀県の甲賀広域行政組合衛生センター、福井県の日野川浄化センター及びし尿投入所へ視察に行きました。

知多半島を出発する前、当組合の施設を改めて見学しましたので、その後の比較しやすい視察となり、結果良い手法だったのかと思います。

甲賀広域行政組合ですが滋賀県の東部に位置し、平成16年の町村合併により誕生した甲賀市と湖南市で構成される一部事務組合で、5つの事務を共同処理している行政組合です。
①分収造林の管理運営に関する事務
②税務事務のうち、市税の滞納繰越分の整理に関する事務
③し尿の収集運搬、ごみ、下水道施設等に関する事務
④消防に関する事務
⑤火薬類取締法に関する事務
以上5つありますが、今回は③の事務にあたるし尿処理施設を見学しました。
この衛生センターは平成24年6月25日に工事が完了したばかりで、全国で見ても非常に新しい施設です。施設や処理機器が新しく、性能が良いというのもさることながら、やはりこの縮小社会の中で、下水道、農業集落排水の整備や浄化槽の普及などにより、生活排水処理の変動を考えたコンパクトな作りとなっていることは、今後運用から27年が経った中部知多衛生組合が施設更新を考えるうえで参考になる点かと思います。

福井市の日野川浄化センターとし尿投入所ですが、下水道の処理施設である浄化センターで説明を受け、上からスウェッジガーデンと呼ばれる処理施設の上部を利用した緑の多い施設を見ました。
もともと水害の多かった福井市は下水道計画を早くよりすすめ、下水道、集落排水、浄化槽の普及率が90%を超え、住民理解のもとで浄化センター整備が大変進んでいました。
またし尿投入所は近接住宅に対して悪臭防止対策を重視するなど、必要なものだからこそ、市民と共生する努力が見られました。

浄化センター会議室よりみるスウェッジガーデン

いずれの施設も今後必ず来る中部知多衛生組合の施設更新を考えるうえで、今の時代にあった施設のあり方を改めて見直す良い機会を与えてくれました。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。