クルーズ船に関する質問

今朝の中日新聞一面に、「クルーズ船中部空港島へ」愛知県、寄港可能な岸壁検討との記事がありました。

12月議会の振興環境委員会での質問の概要を記事にしておきます。

伊藤辰矢:県でも更なるクルーズ船誘致に向け積極的に誘致活動を進めていると聞いている。そこで、本県のクルーズ船の寄港状況について伺う。

国際観光コンベンション課主幹:本県へのクルーズ船は名古屋港と三河港に寄港している。国の統計によると、名古屋港は2016年には、海外からの5回を含む36回の寄港があり全国で11番目の回数。本年は11月末で27回の寄港。三河港については、2016年は蒲郡地区に1回、本年は豊橋神野地区、蒲郡地区にそれぞれ1回ずつ国内クルーズ船の寄港があった。今後の予定は、平成30年はダイヤモンドプリンセス号をはじめ外航クルーズ船が10回程度名古屋港に、また、三河港には来年3月に国内クルーズ船が蒲郡港に入る情報を得ている。

伊藤辰矢:国全体の数が増えている中で、2016年は36回、本年は11月末で27回とまだまだと思う。このような状況の中で更なるクルーズ船の来航を増やすためどのような取り組みを行っているか、考えているか伺う。

国際観光コンベンション課主幹:インバウンドへの期待の大きいクルーズ船の取り組みとしては、特に海外に焦点を当て、名古屋港の誘致促進会議等と連携しながら進めている。具体的な取り組みとしては、寄港地としての名古屋港、三河港の周知を図り、魅力を伝えるため、海外でクルーズ関係者が集まって開催される会議へブース出展をしている。その際にクルーズ船を扱う旅行会社へ個別訪問をして、愛知の港の紹介をしている。実際に外航クルーズ船が到着した際の対応としては、岸壁に臨時の観光案内所を設け多言語で案内したり、最寄り駅まのシャトルバスを運行するなど様々な取り組みをしている。これらの取り組みを通じて、名古屋港、三河港へのクルーズ船の寄港が増えるよう勧めている。

伊藤辰矢:9月代表質問答弁の「新たなクルーズ船寄港地としての中部国際空港へのクルーズ船寄港地の可能性について調査検討を進める」との内容に関連して聞く。空港島において「フライ&クルーズ」が実現した場合、どのようなことが期待できると考えるか伺う。

国際観光コンベンション課主幹:フライ&クルーズは、クルーズ寄港地の港まで航空機で移動し、空港の最寄りの港からクルーズ船に乗るという航空機とクルーズ船を組み合わせた旅行の方法。例えば、横浜港や神戸港では、羽田空港や神戸空港に近いという利点を生かし、全国各地からのクルーズ船利用者を集めているようである。フライ&クルーズで来訪される方は遠方の方なので、クルーズ船に乗る前日に港の近くに入ったり、クルーズ船の下船後に観光するといったこれまでと違う観光需要もでてくるため、このような需要に期待したい。

伊藤辰矢:【要望】横浜港での調査であがった課題に、アクセスの良さが逆に近隣観光地への流出を生み出しているとのことであった。この地域もセントレアについて高山など空港から高速だけで直接いける人気観光地に訪日客が流れて行ってしまったり、クルーズ船できてそのまま飛行機で帰ってしまったりといった便利すぎるゆえにこの地域にお金がおちないことも心配される。観光戦略の中にしっかりとフライ&クルーズを位置づけていくことが大切という気がする。名古屋港、三河港については、関係者と引き続き連携してクルーズ船寄港の増加に努めていただきたい。
常滑港空港地区でのクルーズ船受入はまだまだ先のことと思うが、空港隣接地のフライアンドクルーズというこれまでにない可能性を秘めた場所なので、観光部局においても早い段階から検討を進めていただきたい。常滑空港地区は現在の水深、テトラポットの位置状況などを考えるとハード整備には浚渫など海を触る必要が出てくると思う。環境部に聞いたところ、一般的に海の中を触ると土砂による濁りや流向・流速の変化、水環境への影響が考えられる、とのことだった。伊勢湾は木曾三川から栄養豊かな河川水が流れ込む豊かな漁場であり、漁業への影響も考えられるので、農林水産部との話し合いも必要となってくる。クルーズが常滑空港地区で新たにという話になれば県としても大きなプロジェクトになると思うので、検討段階から振興部、建設部はもとより、環境部や農林水産部など部局横断的な話の場を設け、ハード対策やクルーズ需要見込みだけでなく、周辺地域で暮らす県民の生活や生業への影響についても最大限考慮しながら検討を進めるよう要望する。

写真は振興環境委員会の県外調査で行った横浜港