令和元年第1回常滑市議会定例会が開会、施政方針演述を行う

更新が久しぶりとなり、申し訳ありません。令和元年第1回常滑市議会定例会が開会しています。

今議会へは、当初予算が骨格予算であったため、6憶8,900万円余の補正予算案をはじめ、9件の議案・同意案を提出いたしました。

補正予算案の主な内容は、同報系防災行政無線の内容を屋内で聞くことのできる防災ラジオ販売、合併処理浄化槽設置補助金、プレミアム付商品券、とこなめ招き猫通り魅力向上、小中学校の施設改修などとなっています。

また、就任後初めての定例会でありますので、施政方針演述も行いました。全文を以下に掲載させていただきます。

【令和元年6月議会 施政方針全文】

議長のお許しをいただきまして、私の施政方針についてご説明申し上げ、今後の市政の運営につきまして、市民の皆さま方、並びに議員の皆さま方のご指導とご理解を賜りたいと存じます。

私は、4月21日の常滑市長選挙におきまして、市民の皆さまの温かいご支援を賜り、「令和元年」という新たな時代の始まりに、第8代常滑市長として常滑市政を担わせていただくことになりました。その職責の重さを厳粛に受けとめ、常滑市政発展のため、全身全霊を傾けてまいる所存であります。

それでは、初めに、私が掲げる市政運営の原点について申し上げます。
私は、市議会議員、そして県議会議員の経験を通じて、これまで常滑で暮らして来られた市民の皆さま、新しく常滑で暮らし始めた市民の皆さまに「本当に常滑に住んでよかった」、また、「これからもずっと住み続けたい」と言ってもらえるように、との思いを込めて「ずっと常滑。」をキャッチコピーとして取り組んでまいりました。この度、市長となってからも、その原点を忘れることなく取り組んでまいります。
次に、市政運営に当たりましては、「安全」「安心」「成長」の3つをテーマとして取り組んでまいります。
まず、1つ目「安全」についてでございます。
近年、平成23年3月の東日本大震災、平成28年4月の熊本地震など、大規模な災害が頻発しており、特に昨年は、6月の「大阪府北部地震」、7月の「平成30年7月豪雨」、9月の「台風21号及び24号」「北海道胆振東部地震」と集中した年でありました。
この地域では、南海トラフ地震の発生が危惧されておりますので、いつ起きてもおかしくない災害に対して、不安を感じている人は多いのではないでしょうか。
昨今の報道で、大規模な災害から逃れ、まちの復興に尽力されている皆さまの姿をお見かけするたびに、「人は、命さえあれば再び立ち上がることができる」「私たち行政や政治に携わる者は、何よりもまず、市民の皆さまの命を守ることを優先しなければならない」と感じさせられます。
そうしたことから、発災後における、まちの復興を早期に進めることのできる、防災、減災対策に取り組み、災害に強く、市民の皆さまの生命と財産を守る「安全」を実現してまいりたいと考えております。

次に、2つ目「安心」についてでございます。
我が国では、去る5月1日に、新しい天皇陛下が御即位され、新たな元号「令和」に変わりました。
全国的には、少子高齢化、人口減少が進行し、労働人口の減少や社会保障費の増大など、これまでに経験したことのない社会環境となっています。また、国内の経済情勢は、これまで緩やかな回復基調をたどってきたものの、その実感は乏しく、先行きは不透明な状況にあります。こうしたことから、現行制度の一部は疲弊してきており、また、地域における課題もより多様化し、将来に不安を感じている人が多いのではないでしょうか。
私は、市民の皆さまが「安心」して暮らせることが重要であると考えております。
そのため、これから先を見据え、“守るべきものは守る”、“変えるべきことは変える”“つなぐべきものはつないでいく”というしっかりとした方針でまちづくりに取り組みます。そして、高齢者が安心して暮らせ、安心して子育てができ、子どもたちには明るい未来のある、暮らしの「安心」を実現してまいりたいと考えております。

最後、3つ目「成長」についてでございます。
全国的に、少子高齢化、人口減少が進行している中にあって、私たちのまち常滑は、毎年人口が増加し、高齢化などの進行も他の自治体に比べて緩やかであるという、全国的にみても数少ない自治体のひとつと考えております。

海上の中部国際空港セントレアは活況を呈しており、航空旅客数は、インバウンド(訪日外国人旅行客)の増加や格安航空会社LCCの就航が追い風となり、昨年度は、空港開港時を超え、過去最高を記録しました。
とりわけ、空港島では、ホテルや「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」などの商業施設が新たに立地し、今年の8月30日には愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ)」が、また、9月20日にはLCC向け第2ターミナルビルがぞれぞれオープンいたします。
そして、内陸部では、「人・モノ・金」をさらに呼び込むインフラ整備として、長年の悲願でありました「西知多道路」が事業化されました。
このように、私たちのまち常滑市は、大きく変化し、これから、ますます発展していくポテンシャルのあるまちと考えております。
このことは、まさしく、片岡前市長や議会を始め関係者、市民の皆さまの、これまでのご努力が実を結んだものであります。
これからは、次の世代のために新たな種を蒔いていき、その芽を大きく花咲かせることに責任を持って取り組んでいかなければならないと考えております。

私が申すまでもなく、この常滑には、千年の歴史と伝統を誇る常滑焼、美しい景観と豊富な恵みをもたらす伊勢湾、そして世界に通じる中部国際空港セントレアなど、素晴らしい資源、まちの強みが豊富にあり、私たちの創意と工夫次第でどこまでも「成長」できるものと確信しています。
そのため、常滑の古き良き伝統文化を守り、生かしていくとともに、全国、世界から空港へ訪れるたくさんの観光客やビジネスマンを市域や知多地域にお迎えしていく良き流れを創り出し、地域経済の活性化とまちの「成長」を実現してまいりたいと考えております。

また、私ども行政としましては、「成長」することにより、安定した財源をしっかりと確保し、先ほどの「安全」と「安心」のために使ってまいりたいと考えております。
このように、「安全」「安心」「成長」をキーワードとして、「ずっと住み続けたいまち」「ずっと常滑。」と思ってもらうことのできるまちを築いていきたい、そのために、市長として、若さを武器に一生懸命に取り組んでいく覚悟であります。

それでは、私の市長初年度となります、令和元年度の具体的な施策について申し上げます。

今年度は、将来の都市像を「感動を 次代につなぎ 世界に開くまち とこなめ ~焼き物・海・空を生かして~」とする「第5次常滑市総合計画」の4年目となります。計画に位置付けております施策を基本として、私のマニフェストに挙げました施策と合わせて、将来の都市像の実現に向けてしっかりと取り組んでまいります。

では、総合計画の5つの施策の大綱に沿って、ご説明申し上げます。
まず、1つ目は、「人を育み、誰もが生き生きと暮らすまちづくり」であります。
「健康づくり」としまして、来年開催の東京オリンピック・パラリンピックで感染伝播(でんぱ)が懸念されている「風しん」につきまして、感染拡大防止のため、抗体保有率が低い世代の男性に対する抗体検査・予防接種を実施します。
「医療体制づくり」としまして、半田病院と常滑市民病院の診療統合及び経営統合の実現に向けて、「半田市立半田病院・常滑市民病院統合会議」を設置して協議を進めてまいります。これにより、市民の皆さまが安心して利用できる医療体制の確立と高度医療の確保、さらに両病院の経営の安定化に取り組みます。
次に「子育て支援」についてです。
私は、現在41歳であり、市長としては若く、子どもを持つ親として子育ての真っ最中であります。子育て世代と同じ目線に立って、子育て支援を充実してまいります。
昨年の夏は、「災害」とも言われる記録的な猛暑となり、夏の暑い時期における、学校での子どもたちの体調管理が心配されます。そこで、全ての小中学校の普通教室へのエアコン設置を、今年9月までに完了いたします。
また、放課後児童育成クラブを実施している児童館のエアコンにつきまして、設置していない三和・西之口・西浦南・小鈴谷児童館及び常滑児童センターの5館へ設置します。
子育て世帯の負担軽減のため、消費税率のアップに合わせて実施予定の、幼児教育・保育の無償化に適切に対応してまいります。
これまで順次拡充してまいりました、児童・生徒の医療費負担の軽減につきまして、中学生まで通院費を無料化するよう、来年4月の実施に向けて、来年度予算に盛り込むよう準備してまいります。
「学校教育の充実」としまして、小中学校におきまして、学校と地域住民が力を合わせて学校の運営に取り組む「コミュニティスクール」として、今年度、三和小学校及び南陵中学校に導入してまいります。

次に、2つ目は、「安心・安全で環境にやさしいまちづくり」であります。
冒頭で申し上げましたように、市民の生命と財産を守り、発災後における、まちの復興を早期に進めることのできる、防災、減災対策に取り組んでまいります。
「災害対応の体制づくり」としまして、災害時の情報伝達手段を強化するため、昨年12月に本格運用を開始しました同報系防災行政無線につきまして、屋内で無線の放送内容を聞くことができる防災ラジオを、希望される市民の皆様へ有償頒布してまいります。
「災害に強い社会基盤づくり」としまして、水道事業では、災害時の給水拠点確保のため、重要給水施設管路の耐震化を進めてまいります。農業関係施設では、小倉排水機場の耐震対策工事、榎戸地内の四ツ池の耐震工事を実施します。
また、民間木造住宅の耐震改修やブロック塀等の除却費用を助成して減災対策を推進します。老朽化した危険な空家住宅については、倒壊や周辺環境悪化などを未然に防止するため、空家の除却費用を一部助成してまいります。
さらに、降雨による浸水被害を防止するため、雨水管路や排水路の整備を実施します。
「消防・救急体制づくり」としまして、空港島における来訪者やイベントの増加に対して、県等関係機関と連携しながら、救急業務や予防業務に適切に対応してまいります。

3つ目は、「快適で住みやすいまちづくり」であります。
「市街地等の整備」としまして、今後10年先を見据えた、市の都市計画に関する総合的な指針や各地域のまちづくりの方針を定めた「都市計画マスタープラン」を、地域の皆さまのご意見を聞きながら策定作業を進め、来年度当初に公表してまいります。
「道路交通網の整備」としまして、多屋地区の東西を結ぶ市道多屋線を引き続き整備してまいります。
「安定した給水と適正な下水処理」の実現、老朽化した「社会基盤の適切な維持管理」としまして、上水道施設の整備・更新、公共下水道施設の整備、道路や橋梁の修繕工事などを進めてまいります。

4つ目は、「活力とにぎわいのあるまちづくり」であります。
まず、「観光振興」についてでございます。
冒頭で申し上げましたとおり、セントレアの航空旅客数は年々増加し、空港島や空港対岸部にはホテルや商業施設が立地し、今年は「アイチ・スカイ・エキスポ」、LCC向け第2ターミナルビルがオープンいたします。
「アイチ・スカイ・エキスポ」では、今年と来年の11月に「技能五輪全国大会・全国アビリンピック」が、また、来年の10月には「あいちロボカップAP(アジアパシフィック)2020」及び「ワールド・ロボットサミット2020」の開催が予定されております。訪日旅行客はもとより、国内外のビジネス客を含めて、ますます多くの人々が本市を訪れることが見込まれます。
市では、そうした人々を、市内や知多地域の観光施設へ誘導する大きなチャンスととらえ、そのための施策を積極的に進めてまいります。

特に「技能五輪全国大会・全国アビリンピック」に関しましては、主会場の「アイチ・スカイ・エキスポ」におきまして、大会を盛り上げるため、併催イベントとして知多半島地域の物産展を開催します。
地場産業の常滑焼につきましては、日本遺産に認定されました全国の日本六古窯の焼き物産地と連携して、広域的なPRを積極的に行ってまいります。
また、「やきもの散歩道」の出発点に当たります、「とこなめ招き猫通り」におきましては、夕方以降の来訪者に、安心して散策を楽しんでいただけるように、ライトアップ設備を整備してまいります。
「とこなめ陶の森 資料館」につきましては、常滑焼の魅力を体感してもらえるよう、開館40周年を迎える令和3年度のリニューアルオープンに向けて展示内容の検討を進めてまいります。
昨年4月に、友好都市提携に向けた覚書を締結しました中国・宜興市を訪問して、友好都市提携を進めてまいります。
続きまして、「空港・アクセスの機能充実」としまして、「西知多道路」につきましては、空港と伊勢湾岸自動車道を直結する自動車専用道路として、2027年度の供用開始を目指して、県とともに整備を進めてまいります。
続きまして、まちを全国、世界に売り込む「シティプロモーション」につきましては、市の魅力を、若手職員が中心となり、ホームページや新聞、SNSなど様々なメディアを活用して積極的に情報発信するとともに、セントレアや航空会社などと連携しながらイベントやPR事業を実施してまいります。

最後5つ目は、「ともに創るまちづくり」であります。
まず、「協働によるまちづくり」です。
「とこなめ山車まつり」は、過去、市制施行50周年及び60周年に開催されました。そして、今年10月には、祭り関係者の皆さまで組織する実行委員会により「第3回とこなめ山車まつり」が開催されます。まさに市民の力が結集された一大イベントであり、市としてもできる限りの支援をしてまいります。
続きまして、「安定した財政運営と公共施設マネジメントの推進」についてでございます。
本市では、片岡前市長のもと、市民の皆さまのご理解とご協力を得まして行財政改革に取り組み、危機的な財政状況は脱したものの、厳しい財政運営が見込まれています。
持続可能な財政運営を図るため、老朽化が進んでおります公共施設について、計画的な更新や改修、また、将来的な施設の在り方について検討する「公共施設マネジメント」に取り組んでまいります。
まず、「市役所本庁舎」につきましては、災害発生時の市民の命を守る復興拠点となる最も重要な施設であります。去る5月の臨時議会では、立体駐車場の増築工事をお認めいただきました。これから、庁舎本体の実施設計をしっかりと進め、市の財政に最も有利となります緊急防災・減災事業債の借入れ条件である、令和3年3月末までの完成に間に合うよう、新庁舎の建設工事に着手してまいります。

「保育園」につきましては、鬼崎北保育園の大規模改修を、「小中学校」につきましては、常滑東小学校で屋内運動場の大規模改造工事、鬼崎中学校で北館に続き、南・東館の大規模改造工事、常滑中学校でプールの改修をそれぞれ実施します。「公民館」につきましては、青海公民館の外壁改修工事を、また、「市営住宅」につきましても、計画的に改修工事を実施します。
続きまして、市の貴重な収入源であります、「ボートレースとこなめ」につきましては、今年7月に、最高峰のグレードレースであります、SG競走「オーシャンカップ」を開催しますので、市として盛り上げ、売上向上に努めてまいりたいと考えております。また、新設スタンド建設事業につきましては、SG競走終了後から、本格的に工事を実施してまいります。

以上、総合計画に位置付けた5つの施策の大綱に沿って、ご説明申し上げました。

今年度は、令和元年、私が市政のかじ取りを担う最初の年であります。
議員の皆さまに、ご指導とご鞭撻をいただき、また、議会を始め、市民の皆さまや経済団体、国、県など関係機関と連携しながら、職員一丸となって、市民の命を守る「安全」、市民の暮らしの「安心」、常滑市の「成長」、そして、「ずっと住み続けたいまち」「ずっと常滑。」の実現を目指して、日ごろから継続して努力を続ける、いわゆる「不断の努力」で、各事業に一生懸命に取り組んでまいります。
最後になりましたが、議員各位を始め市民の皆様の格別のご理解とご協力をお願い申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 辰矢

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。