ブラジル・アルゼンチン訪問団③「サンパウロ・ビエンナーレ財団」

ビエンナーレ財団を訪問し、現在開催中であるサンパウロ・ビエンナーレについて、概要説明や運営などについて、また実際にビエンナーレ会場にて展示方法や来場者に対する工夫など調査しました。

サンパウロ・ビエンナーレは1951年に始まり、以後開催されなかった時期を除き、2年ごとに開催されており、今回が33回目となる国際美術展です。毎回、理事会においてキューレーターと言われるビエンナーレのプロデューサーを決め、キューレーターがその回の運営体制から展示内容まで決定するというスタイルをとっています。

今回訪問したビエンナーレ財団は1962年に設立され、その運営者はビエンナーレごとに変わっていたが、PDCAサイクルを確立するため、2010年から固定化されました。財団はビエンナーレの開催だけでなく、普段からサンパウロ市より借りているビエンナーレ会場である建物を管理して、貸しスペース業などを行い、財団の運営費やビエンナーレの自主財源を生み出しています。

ビエンナーレにかかる経費はおよそ20億円であり、自主財源は20%となる4億円ほど生み出しますが、残りはスポンサー制度をとっており、市からの補助が占める割合はわずかなものとなっています。ただ、スポンサー制度が上手くいっている背景にはブラジルにおける「文化インセンティブ」の法律によるもので、企業が文化的な寄付をすれば、制限がありますが100%の税制優遇を受けることができるということがあります。

またビエンナーレは2002年から入場料をとっておらず、財源的な魅力はあるが、多くの人に来場していただきたいという思いで、無料にしているとのことでした。またビエンナーレ終了後には、国内10都市、海外2都市で同作品を展示して、より多くの人に関心を持ってもらう取組も行なっているとのことです。

愛知県は3年に一度のトリエンナーレが、来年には4回目となります。愛知の国際美術展を磨き上げていくために、今回の調査を活かしていきたいと思います。