地方議会議員研修会

8月1日~2日、中央大学駿河台記念館にて行われた「地方議会議員研修会」に出席してきました。

1日目
【記念講演】
防災型まちづくりと地方議員の役割
鈴木浩氏(福島大学名誉教授)

【特別講義】
東日本大震災から防災行政・防災対策を考える
中山俊雄氏(東京自治問題研究所研究員)

2日目
【講義1】
自然エネルギーの基礎を学ぶ
大友詔雄氏(株式会社自然エネルギー研究センター長)

【講義2】
公共事業政策の基礎を学ぶ
高木直良氏(NPO法人建設政策研究所研究員)

【講義3】
地方財政の基礎を学ぶ
川瀬憲子氏(静岡大学教授)

という内容の研修会です。

 

 

1日目は両講義とも東日本大震災の現在までのまとめの様な講義で、どのようなメカニズムで大震災が起こったのかからはじまり、震災後の支援事例など、災害に強いまちづくりをしていく上での基本的な部分を振り返る事が出来ました。その中で鈴木浩教授が講演の最後に紹介した自身の好きな一節が印象的でした。

私たちは
この都市を
私たちが引き継いだ時よりも
損なうことなく、より偉大に、より良く、
そしてより美しくして、次世代に残します。

2日目は選択制の講義でした、1~3の中で私は「地方財政の基礎を学ぶ(川瀬憲子教授)」を選択しました。
震災復興に対する話もありましたが、全体的には地方財政の基本的な部分の講義で、私にはとても分かりやすく、そして多くの事を得ることができ、大変有意義な講義でした。前に座っていた女性の方も、いつも財政の講義は難しいが、女性目線のすごくわかりやすい講義だったと言っていました。

苦しい財政状況下にある夕張市や熱海市などを例に挙げ、その原因を詳しく説明してくれました。熱海は、東京をはじめ首都圏でリタイアした方々が熱海に移住し、税収はないが医療費などの負担が増いる事も苦しい財政状況の原因の一つだそうです。

また平成の大合併により浜松市や静岡市など、合併によるマイナス面の多くの事例を紹介してくれました。ちなみに東静岡駅前に現れたガンダム。設置に8億円の予算が計上されたそうです。ビックリ…。

最後に今後の課題として5つ挙げていました。
①基礎的自治体の規模と役割
②税源移譲、課税自主権と一般財源の保障
③情報公開、学習会と住民投票の制度化
④コミュニティ自治の再構築と住民参加型財政運営
⑤地域のセーフティネットの構築

この2日間の講義、多くの事例を基に今後の地方自治のあり方を勉強することが出来ました。
今回の中から常滑にとって何が参考となる事例なのかしっかり見きわめ、今後の街づくりに生かしていければと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。