議案質疑「医療ツーリズム推進事業費」

3日間の議案質疑が終わり、本日は28年度補正予算案など早く議決を要する議案に対して、午前中は委員会と議員総会、午後に本会議を開き採決となります。

議案質疑では医療ツーリズム推進事業費について質問しました。
医療ツーリズムは世界やアジア各国で潮流となっており、先日訪問したタイ・バンコクでも医療ツーリズムに国家戦略として官民一体となり取組んでおり、JETROバンコクにおいても説明がありましたが、病院が株式上場するなどし、儲ける医療に取り組み、隣国のベトナムやラオスからも患者を受け入れているとのことであります。

日本では医療ツーリズムに対して外国より遅れており、その潜在的な需要を取り込むため、県は医療ツーリズム研究会を立ち上げ、大学病院や医師会、医療関係者らと会議を重ね、昨年11月に提言が取りまとめられたところであります。
その提言は「あいち医療ツーリズム協議会」を関係者で立ち上げ、受入れへの環境整備、課題や取り組みを先進事例等から学ぶためのシンポジウムの開催、愛知の優れた医療の海外発信、国際医療コーディネーターの育成、国家戦略特区による規制緩和によるビザ取得の短縮化など、外国人患者に愛知の優れた医療を提供し、医療ツーリズムを推進するための提言をまとめました。

この体現に対し、県がこれからどのように医療ツーリズムを推進していくのか、また外国人患者の増加に対し、日本人患者が医療を受けられなくなるなど、地域医療に影響を与えることがあってはならないとの発言もしました。

県の答弁は、研究会の提言を着実に実行する。また来年度はシンポジウムの開催、国際医療コーディネーターの育成に取り組む。また規制改革事項として「医療滞在ビザの早期発給」を提案しており、その実現も目指す。医療ツーリズムの実施は、地域医療に影響を及ぼさない範囲で行うことが大変重要なので、その点にしっかり留意しながら進めていく、とのことでありました。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。