視察が続くシーズンですが、2月定例会前の最後の調査である「日タイ友好愛知県議会議員連盟」の海外調査でバンコクを訪問しました。
愛知県とバンコク都は2012年7月に大村秀章愛知県知事とスクムパン・ボリパットバンコク都知事によって相互協力に関する覚書が交わされ、以来、経済など各般にわたる分野での連携・協力、また人的交流をはじめとする民間交流を深めているところであります。
今回の訪問では、覚書による連携・協力の進捗、さらには今後の深い連携と両地域の発展についての意見交換等を行ってきました。詳細はまたレポートにまとめますが、取り急ぎ訪問先をご報します。
①バンコク都議会
バンコク都議会のクリアンサック・ローハシャラ議長をはじめ都議会議員の方々や都職員の皆さまと意見交換を行いました。現在、軍による暫定政権であり、議員の半分が軍出身であるとのことです。
②タイ工業省
現在、愛知県からはタイ全体で307社、バンコク都へは134社が進出しており、日本一の産業県として緊密な連携を図っているところです。今回、ウッタマ・サーワナーヨン工業省大臣への表敬・意見交換の予定でしたが、会議の都合でパス・ローハーラシュン工業省産業振興局長にご出席賜りました。今後のタイ工業省がどのような分野に力を入れていくかなど、有意義な意見交換会でありました。
③ジェトロバンコク
日系企業のタイでの展開を支援する機関であります。愛知県は相互協力の覚書に基づき、「愛知県バンコク産業情報センター」を開設し、県の職員を駐在させています。今回も色々段取りいただきました。ジェトロバンコクではタイだけでなく、アセアン、アジアといった枠組みの中での経済状況等、非常に詳細な現場の状況を説明していただき、今後県の企業がどういう展開をしていくのか、大きな方向性を見ることができました。
④トヨタ自動車バンポー工場
タイにあるトヨタ自動車の3拠点の一つであり、またメインの工場です。年77万台(バンポーでは23万台)を生産し、世界各国へ輸出しています。トヨタの生産方式により、タイの従業員の方々が生産ラインで働いていました。従業員数は3800名で、タイ人は手先が器用だとのことでありました。