ペンは剣よりも強し

理化学研究所の笹井芳樹副センター長が自ら命をたったというニュースに驚きました。

STAP細胞に関して相当思いつめ、今回の選択をしたことを悲しく思います。

STAP細胞の論文に関して、今回は良い結果が得られなかったようですが、日本の化学がこれからも世界をリードして行くことを心から願う者の一人です。文系人間の自分にとって、理系のやること、考えることの全てが分からないですが、研究者の努力が世界中の人々を幸せにする可能性のある事を日々研究していることに敬意を持っています。

さて、今回の件だけではなく、時折加熱する報道に対し、今回のように自ら命をたつということがあります。正直、追い詰めるマスコミの報道を見て、「成る程、この人は報道の通りの事をしでかしたかもしれない」と思うこともあります。しかし、してやったりの加熱報道により、当人さんたちは本当に苦しい状況に置かれているわけで、今回のような最悪の結末を招くこともままあります。

悪いことをしたかしないか、どの程度の刑を与えるかは司法に任せとけば良いわけで、何の根拠もない評論家が偉そうに御託を並べ、正義の鉄槌を下した気になるのは、もう少し考えた方がいいのではないかと思います。

ペンは剣よりも強し。

剣よりも強いものを無闇やたらに振り回さない方がいいのではと苦言を呈したくなるニュースでした。

笹井さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。