菅第2次改造内閣

菅内閣の閣僚名簿が発表されました。
昨日より報道のあったことですが、驚いたのは「たちあがれ日本」を離党し、無所属となった与謝野馨氏が経済財政担当相に就任した事です。

自民党・たちあがれ日本に所属していた頃は民主党を批判しつづけていました。
時の鳩山首相に対しては「平成の脱税王」とまで揶揄し、民主党崩しの旗頭だったはずが菅首相との話し合いの結果、今回入閣する運びとなったようです。

大変立派な政治家だと尊敬していましたが、最後は保身に走ったのかと少しがっかりしてしまいました。争いの中からは何も生まれないことはあります。日本の将来を考えた結果、離党し入閣するという形で立ち上がったとも見ることは出来ます。
争いの中から勝ち取らなければいけない事もあります。与謝野氏はその為に戦っているのだと思っていました。少し残念でなりません。

さて今回の菅第2次改造内閣、課題は山積みです。
とりわけ注目すべきはTPP(環太平洋連携協定)に関する政府の動きです。

経済産業大臣にはTPP推進派の海江田氏が就任する事となりました。
TPP参加に関して慎重な発言を繰り返す鹿野農相は留任しました。
これからたくさんの議論が必要となりますが、韓国のように莫大な補償をする為の財源などなく、経産省と農水省の意見が交わる事もないでしょう。

双方が納得する妥協点を見つけるのも政治の大切な役割だと思います。
まずは党内のゴタゴタを治め、日本の国益の為に議論していける体制を作るよう強く求めたいと思います。
新しい人事だけでは何も変りません。これからの菅内閣に注目していきたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。