減税合戦

来年2月6日投開票の愛知県知事選挙の立候補予定者が出揃ってきました。

各候補者が独自の減税により争う選挙戦になりそうです。河村名古屋市長の提言する市民税減税に賛同する多くのリコール署名が影響しているのも原因の一つかと考えられます。

私は減税には反対の立場です。もちろん部分部分で税率を変更するという引下げは是々非々の考えですが、市民税10%減税には反対です。
この不況で各自治体とも税収が大幅に落ち込んでいます。それは納税者である市民の皆さまも苦しい立場だという事も認識しています。そんな時だから税金を下げたり、諸手当と言う名でお金を配ったりする事が果たして本当によいのでしょうか。一時しのぎの減税は悪い流れを作ってしまうのではと懸念します。

 

皆さまが納付した税金を、皆さんが安心して安全に暮していけるようにする事が行政の役割だと考えます。決して安くしたからサービスが落ちると言う安直な考えは持ちません。苦しいときだからこそ、その苦しさから抜け出す為に、皆さまの大切な税金を有効利用して、厳しい社会を暮しやすい社会にする義務が行政にあると考えます。もちろんその行政をチェックする議員にも同等の責任があります。

今回の減税合戦が私には牛丼チェーン店の値下げ合戦とダブってしかたがありません。大手2社が値下げをした時に、Y社は値下げをしませんでした。その結果業界を牽引してきたはずのY社の売上はがた落ちしました。要は消費者はブランドや味よりも価格を求めたのです。
「ある候補者が減税だから私も減税だ。」「減税を口にしなければ負けてしまう。」

この様な負のスパイラルを生んで良いのでしょうか。
私たちの生活は牛丼と同等なのでしょうか。

牛丼を安くしすぎた結果デフレスパイラルに陥り日本の経済が大変な事になってしまう恐れがあります。もしそんな悪循環が政治行政の場で起こったらどうなるのでしょうか。そんな恐ろしい事は考えたくはありません。私たちの生活はもっとかけがえのないものであると思います。

もちろん行政のムダをしっかり洗いなおす事は必要不可欠です。そして私たち市民も努力する事が、この辛い時代を乗り切る為に不可欠なのです。終戦後、国民が一体となり祖国復興のために働きました。もう一度努力が必要な時代が来ている気がします。
改めて今回の愛知県知事選の争点が安売り合戦だけにならないよう、私たちはしっかり判断しなければと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 辰矢

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。