一票の格差

アメリカ大統領選挙がおこなわれ、オバマ氏が再選しましたね。
接戦だと予想されていましたが、終わってみれば差がしっかりと開いたようです。

今朝の報道を見ていると、国のトップを直接選ぶことが出来ないから日本の政治はダメだとか何だとか。そんな簡単に言っちゃっていいのかな。相変わらず自虐的な報道が多いなと。

そもそも直ぐに外国と日本を比較して、日本もそうするべきだと言うのはおかしい。外国とは文化も違えば風土も違う。宗教観も違い、国民性も違う。いいところだけを取り入れようとしても、決してうまくはいかないでしょう。
外国の真似をするならば、まずは自国を愛する所から真似すべきだと思いますが…。

衆議院解散、総選挙の条件の一つとして一票の格差是正がある。
選出される議員一人当たりの人口が選挙区によって違うため、人口が少ない選挙区ほど有権者の一人一人の価値が大きくなり、逆に人口が多いほど一票の価値が小さくなるという話。
以前、橋下大阪市長が鳥取県は人口60万人くらいだから鳥取県議は6人でいいと言った話を思い出す。良いわけがない。

地域間の格差よりももっと深刻だと思うのは世代間による一票の格差だと思う。
人口の差は市町村合併や道州制など見直す機会はあるが、年齢は変えることが出来ない。

(総務省統計局ホームページより)

上の図は年齢男女別人口ピラミッドですが、左右に突き出ている上の方がいわゆる団塊世代と呼ばれる部分。下の突き出ている部分は第2次ベビーブームです。
2050年には人口が1億人を切ると言われており、当然上記グラフは今のままでは下が細くなっていく。
今の制度で選挙がおこなわれるのであれば、どんな政策が多くの人たちから支持されるのか、想像するのは容易い。地域間格差より世代間格差の方が大問題だと思う。

子どもや孫たちの将来のために選挙制度、社会保障問題などしっかりと国が議論していかなければならない。また人口の少ない若い世代が政治から離れないよう、小さい頃からのしっかりとした政治教育が大切だと思う。
以前、若い世代など投票率向上に対する取り組み、小中学校で政治に関心を持つ取り組みなどの一般質問をしたことがある。引き続き、地方議員として出来ることを模索しながら取り組んでいきたい。

◆総務省統計局
http://www.stat.go.jp/index.htm

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。