航空機事故の総合訓練

午前中、常滑市役所内で中部知多衛生組合議会、常滑武豊衛生組合議会が行われ、共に決算認定議案が可決しました。

午後から、中部国際空港航空機事故消火救難・救急医療活動総合訓練を見学に行きました。

中部国際空港緊急計画連絡協議会が主催で行われ、消防、警察、自衛隊、医師会、各病院など多くの公的機関や医療機関の参加によって行われました。
人員約450名、車両42台、航空機3機の参加があり、大規模な訓練です。

航空機に見立てたバスに煙が上がるところから訓練がスタートし、乗客役の半田常滑看護専門学校の生徒たちが運び出され、そこからトリアージエリアに運ばれ、症度判定が行われ、その症度ごとのテントに運ばれ、応急処置、搬送、報告までを行う訓練です。

トリアージについては治療の優先度を決めるものであり、赤(最優先治療)、黄(待機的治療)、緑(保留)、黒(死亡)に分かれています。
コチラ に詳しく書かれています。

看護学校の生徒さんたちは泣き叫んだり、制止する救助隊員を振り切って友達や家族を探しに事故現場に戻ったり、阿鼻叫喚の世界をみんなで作り上げる迫真の演技は、今ほんとうにこの場で航空機事故が起きた、そんな錯覚にとらわれるものでした。そんな生徒さんたちの取り組みで全体の訓練がギュッと引き締まって行われていました。

また黒色のエリア、つまり遺体収容所では遺体の検視、遺族の心のケアなど、こちらも訓練とはいえ、目を当てづらいほどの雰囲気で行われていました。

あってはならない航空機事故ではありますが、有事の時に対し非常に意味のある訓練が行われていました。
参加された各機関の皆さんには大変に頭の下がる思いです。

事故機体に対して放水

 

軽症者の処置

 

重傷者のテントで搬出待ちの救急隊

 

自衛隊による搬出

 

遺体安置所

ABOUTこの記事をかいた人

衆議院議員秘書等を経て2011年に常滑市議会議員に初当選。2015年4月の選挙において愛知県議会議員に初当選。